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そして、ついに大学受験の日が来た。
出かける準備も終わって、
アパートの扉を開けようとした瞬間だった。
♪♪♪
携帯電話が鳴った。
メールだ。
「んだよ、こんなときに!!」
ぶつぶつ文句を言いながら
メールを開いた。
『ごめん、別れよう。理由は訊かないで。それから、私のことは探さないで。さようなら』
彼女からのメール。
これが、最後だった。
───
一応第一志望に合格することが出来たが、
ひとつ大切なものを失った。
そういえば、あの部屋はどうなったかって?
心配することは何もありません。
一人で住むには、
あれくらいがちょうどいいですから。
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