第1扉

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「始め!」 先生の合図と共に白木学園中等部の高等部進学者選抜試験最終日の学力部門試験が始まった。 教室中に鉛筆の走る音が響き渡る。 俺、長元龍斗は周りと同じように答案用紙に答えを記入してい────ポキッ。 先ほど友達に借りた唯一の鉛筆が折れた。 同時に俺の人生も折れてしまった音が聞こえたような気がした。 ・・・・・・・・・・・・
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