2人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
だけど…好きだなんて言えるわけがない…
だって彼はあの家にいる彼女に恋をしているって知ってしまったから…願っても叶うわけないのに…私にその想いを向けて…私もそうなのに…
考えるだけでだんだん悲しくなってきた…うん…もう失恋したんだから諦めないと…そう思うも、悲しくて涙が止まらなかった…1日私は泣いて、目も赤く腫れていた…
恋で泣くなんて思ってもなかった…
それでも時間は待ってはくれないし、学校に行く時間は近付いてくる…
正直今日は学校に行きたくなかった…あの道も通りたくない…
なら違う道を通って行けば良いじゃないか…遠くなったって構わないじゃないか…
そう心で勝手に決めつけ学校に行く…友人やクラスメイトが心配そうに聞いてきたが、私は大丈夫だと話を流した…
心配してくれたのはすごく嬉しいが、今は少し迷惑でもあった…
それから授業も頭にあまり入らないまま授業も終わってしまい、家に帰った…
そんな日が何日か続いたがある時私は無意識にあの道を通ってしまった…
彼は立っていた…
私は彼を見ないように、そして普段と変わらないように、でも少しだけ漕ぐペースを早くした…
あれ?でも何故彼は門の外にいるの?
車が出入りしたような形跡はなかった…
それなのにいつも立っていないのに今日は立っている…
本当に不思議だった…どうしてだろう…
私は何故か自転車を止め後ろを振り向いた…
しかし彼はもう門の中に入ってしまったのか、そこにはもういなかった…
悲しかった…だけどどこかホッとした…
私は疑問を持ちながらも家に帰った…
だが話はこれからなのだ…
これからの生活が恋でかわるなんて誰が知っているだろうか…
最初のコメントを投稿しよう!