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俺がこの仕事に就く少し前までは腐っていた…
でも小さい餓鬼を助けてから腐っていた人生が変わった…
そう…冷たい雨が少しだけ温かく感じたあの日から…
学校もろくに行かず、夜は誰にでも喧嘩を売ったりした…
時には喧嘩に負ける時もあった…
でも盗みとかは絶対にしなかった…
そんなある時学校をサボった俺は一人公園のベンチで座っていた…喧嘩に負けて機嫌が悪かった…雨が喧嘩で出来た傷口から流れた血を消すような雨が…その雨はとても冷たかった…
「…クソッ…」
出したくもない台詞が悔しくて、止まらなかった…
そんな時だった…何故か静かなはずの外が騒がしい…
「お嬢様っ!!どこにおられるのですか!!」
「お嬢様?」
脳内に?が沢山浮かんだが、黒ずくめの男達が探しているのを少し見て、あぁ…と納得出来た…
「あんな黒ずくめの男達じゃあ嫌でも逃げたくなるわぁな…」
「分かってくれる?」
「まぁな…あんなんじゃあ誰だって…ってえっ!?ぇえっあんた誰!?」
「えへへ…お兄ちゃん内緒だよ」
そこにいたのはどうやら黒ずくめの男達が探している例のお嬢様だろう…
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