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「や!…うや…颯鵺!!反応しろ!!かわいそうな人!!」
「んなっ、テメェ確かに反応しなかったのは悪いとは思うが、かわいそうな人って言うな!」
「だって名前が『かわいそうや』じゃん!関西風に可哀想や~」
「あぁ~…めっちゃ殺意わいてくる…こんなにも殴りたくなるなんざ滅多にねぇよ…」
颯鵺の顔がひくつきながら拳を作っていた
端から見れば仲の良い兄弟に見える
ボディーガードの仲間達はそれを温かく見守っていた…
そう、あれから颯鵺は助けた事により家庭内の事情も知られてしまった…
しかしその事が知られたことによりボディーガードの仕事に就くことになった…高校生活もあまり上手くいってなかったため好都合だった…
「ったく…お嬢様ならお嬢様らしくしろよ…このじゃじゃ馬娘」
「じゃじゃ馬じゃないもん!!ところでなんでボケっとしてたのよ、なに?恋にでも落ちた?」
「話し方がババクセェぞ」
「う、うるさい、かわいそうな人!!で…何?例の自転車少女?」
「かわいそうな人言うなっ!!…自転車少女とか何だよ…」
「とぼけちゃって~…実はその子私の学校のクラスメイトなのよねぇ…」
「だからなんだよ」
「最近ボケっとしすぎなのよ。しかも最近あっちも落ち込んでるみたいだし…」
もしかして、あんた達二人して勘違いしてんじゃないの?
などと言われたが、確かに最近あの娘はこの道を通ってない…何かあったのか心配にはなっていた…
しかしこうもグサッと言われると痛いものだなと思った…
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