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「勘違いしてんのはお前だろ?大体お前は俺を馬鹿にするまえに男の一人や二人家に連れ込め」
「な!?二人とか…馬鹿っ!!」
「はいはい、俺はどうせ馬鹿ですよ~お嬢様はとてもえらいですからね~」
「けなしてるようにしか聞こえない!!」
「へいへい…そりゃどうもすいませんでしたね…俺はそろそろお嬢様と戯れてばっかりいるとお嬢様に馬鹿が移るから見回りにいってきま~す」
「逃げるな~!!」
そう言い残して門の外に出て、例の少女が来るのを待った…
正直少女を門の外で待っているのは今日が初めてではなかった…
昨日も一昨日も…
自分の中で彼女は居なくてはならない存在になっていた…
そう実際は見回りにとは言ったもののそれはただの口実だったのだ…
「俺も、あの頃と比べると平和ボケしたもんだ…」
太陽がいつも以上に眩しく感じた…
「こんな良い日なんだ…俺の願いも叶えてくれねぇかね…」
そうポツリと呟いたが温かく優しい風にながされた…
しかしその言葉を風が天にでも届けたのか颯鵺の願いは叶うことになるのだ…
そう目の前を少女が自転車を乗って過ぎ去っていったのだった…
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