プロローグ

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 雨の中、俺は細い路地に座り込んでいた。体のあちらこちらが痛む。骨は折れていない筈だが、此処から動けない。今更好き勝手に暴れまくっていたツケがまわって来たのだろうか?  まぁ良い、と俺は目を閉じた。どうせ周りは『俺』を見ちゃいない。そうして、全てから逃げようとした時だった。 「あの、大丈夫ですか?」 綺麗だと、ただそう思った。
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