精一杯の私を

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気をとり直そう。とりあえず今日はもう寝る事にする。着ていく服は明日雑誌を見ながら選べばいい。…部室だと彼が来てしまいそうだから教室でみよう。そうだ、そうしよう。 翌日、私は昼休みにいつもの部室でなく教室で朝比奈みくるからもらった雑誌を見ていた。ユニーク。でも困った。どれがいいのかさっぱり分からない。どんなのが「お洒落」なのだろうか。そんな事を思っていると、クラスメイトが私を見ている。私が首を傾げるとその子は、 「いや、長門さんも雑誌とかみるんだな~って思ってさ。いつも文庫本とか分厚~い本読んでるから。」 そう言って私に笑いかけてきた。 「私服の構成に悩んでいる。」 私がそう言うと彼女は一瞬驚いた顔を見せ、 「そかそか。やっぱり女の子だもんね~。もしかして…デート?」 ピクッ。デートという言葉に反応してしまった。違う、彼と図書館に行くだけ…いや、これがデートなのだろうか…おかしい、体温が上昇するのを感じる。恥ずかしい、落ち着け、まずは落ち着く事が大切。彼女に気付かれてしまっただろうか。 「ふふ、やっぱりね~。女の子がそういう事をする理由は決まってるのさ。」 き、気付かれた。うかつ。
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