精一杯の私を

7/13
前へ
/35ページ
次へ
「はは、ごめんごめん。ほら、私達女の子はこういう話題大好きだからさ。あ、そうだ!お詫びに私達が服選んだげる。もちろん、彼に気に入ってもらえるようにねっ♪」 代償は大きかったが服を選んでもらえる事、クラスメイトが話し掛けてくれた事は…嬉しい。「嬉しい」…昔は微塵も感じることがなかった。「感情」と言われるもの。最近良く感じるようになった。私が心を持ち始めたのも、クラスメイトと話せるのも…彼のおかげなのだろうか。 勿論その後、今日のSOS団の活動を休ませてもらったのは言うまでもない。日曜日は…感謝の意味も込めて彼に輝いてる私を見せたい。何故そうなのかは分からない、でもそれが今の私の一番の気持ち。私は彼女に手を引かれ、放課後街へ出掛けたのだった。 「キョンく~ん。あっさです、あっさですあっさですよ~。」 ぶごっ。頼むからもう少しソフトな起こし方を頼む妹よ。テレビ朝日所属某青色狸の目覚ましのような文句で俺は朝から文字通り叩き起こされた。いや、確かに今日に限っていえば起こしてくれと頼んだのは俺なのだが、それでもだな…っていないし。はぁ、やれやれ。とりあえず飯を食うか。何故俺が不思議探索という名の団活以外の休み早起きしているか分からない人は17ページから見返してくれ。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加