第2章

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佐藤さんが倒れてからいつもどおりの毎日が1日、1日と過ぎていく。 仕事をして、飲み会して、デートして、遊んで…。 俺の人生に佐藤さんがいない日々が早々と過ぎていくのを感じた。 佐藤さんが倒れて1週間。 家に帰って、俺は自分の部屋に戻った途端に泣き崩れた。 なんで? どうして? もう、佐藤さんに会えないのか?! 嫌だ。 絶対に嫌だ。 会いたい。 また、あなたの笑顔がみたい。 マズイって言われたまま勝ち逃げする気か?! ふざけんな。 バレンタインに再挑戦して、ホワイトデーにぼったくってやる!! 声を押し殺して泣きながら、俺は、佐藤さんが入院している病院へ行く覚悟を決めた。
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