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覚悟を決めた次の日、いつも以上に仕事を頑張り、はやめに終わらせてから上司に申し出た。
「佐藤さんが入院している病院を教えてください」
「……行っても無駄だぞ?意識はまだ、戻っていない」
「わかっています。だけど、ジッとしていられないんです」
ただ、真っ直ぐ上司の目を見つめた。
いつもは怖くて目をそらしてしまう上司の視線を受け止めた。
上司は小さく息を吐くと、紙にサラサラとなにかを書いて俺に渡した。
「勝手にしろ」
紙には病院名と簡単な地図がかいてあった。
「ありがとうございます」
俺は、深く頭を下げて礼を言った。
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