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あぁーあ…。
最悪………。
直接、佐藤さんに聞かなければならない仕事ができ、佐藤さんに電話をかけなければいけなくなった。
俺は、テンションの低いまま佐藤さんの携帯に電話をかけた。
「もしもし?〇〇社の上田です。お世話になっております。ケーキセットについてなんですが…」
佐藤さんに話させないように、俺は要件だけを早口にはやし立てた。
いつもとなにか違うなと思いながらも要件を話しきり、俺はやっと口を止めた。
俺の言葉が止まったあと、ゆっくりと落ち着いた声が電話から聞こえた。
「私、佐藤の弟ですけど…」
「………えっ?」
佐藤さんの弟と思われる人から、俺はゆっくりと話を聞いた。
「兄は今、手術中です。申し訳ありませんが、仕事の件は会社にお問い合わせください」
俺は、頭が真っ白になりながらも「失礼いたしました」と電話を切った。
電話を切った後、俺は自問自答を繰り返した。
手術?
事故か?
だって昨日、チラッと見かけたけど普通だったよな?
…なんで?
どうして??
俺はうるさい心臓を無視して佐藤さんの会社へ電話をかけた。
そこで、俺は信じられないことを耳にした。
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