高【いきなり】

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ブーーン ブブーーン キキィ 戸梶『ただいまぁっと』 母『遅いんだこの野郎!』 戸梶『仕方ねぇだろこの野郎!』 母『何が仕方ないんだこの野郎!』 戸梶『仕方ねぇもんは仕方ねぇだろバロー!』 母『親舐めてんのか馬鹿野郎!』 父『まぁ良いじゃんか、ちゃんと帰って来たんだから』 戸梶『お、親父!なんで居んだよ、泊まり込みもう辞めたのか!着い一週間前に行ったばかりだろ?』 母『その事を今から話すんだよ』 戸梶『悪いな勇次、まぁタバコでも吸って話そうじゃないか』 シュボッ 戸梶『フーッ、で、なんなんだよ』 ジュボッ 父『フーッ、俺な?ガンになっちまったんだよ』 戸梶『ヘビースモーカーだもんな、仕方無くね?』 父『肺ガンじゃないんだよ、なんか新型らしくてな?医者に行ったら"研究したい"とか言ってよ、しばらく仕事が出来ねぇんだ』 戸梶『ま、まさか俺が変わりに働けなんて言わねぇだろうな?』     ・・・ 父『そのまさかだ』 戸梶『んなもんババァにやらせりゃ 母『誰がババァだゴラァ!』 父『明美も黙れ!』 母『…………』 父『お母さんは自分の仕事がある。自分の家が職場見たいなもんだから遠出なんか出来ないだろ?お前にやらせて見ろ、常連客が一気に減る』 戸梶『はぁ………月給いくらかに寄るな』 父『大体57万くらいだろう』 戸梶『し、仕方ないからやってやるよ』
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