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「おいおい、まさか日本刀がしゃべったとか言うんじゃねぇだろうな…」
『なんだ、わかってるじゃないですか』
どうやら、認めざるを得ないようだ。
声は明らかにその日本刀の方向から聞こえるし、周りには人っ子一人いない
(今異常なのはこの日本刀だけだから…本当…なのか…)
そう拓が思った瞬間、日本刀が光り突風が吹いた。
「うわっ」
拓は何とか吹き飛ばされないように踏み止まった。
鞄も無事のようだ。
それを確認してもう一度日本刀のあった場所を見ると、もう日本刀は無かった。
そのかわりにそこに居たのは、着物を着た女性だった。
「………は?」
拓が再びほうけていると、
『はじめまして、適合者様。私は布都御魂剣(フツノミタマノツルギ)と申します』
女性はそう言い、深々とお辞儀をした。
ここから拓の非日常が始まる―。
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