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「あははっ!そんな嘘つかなくてもいいよー。翔は昔から嘘が下手なんだから」
「いやいや!嘘じゃないから!」
「またまたー。だってどうみても似合わないよー。翔と凛音ちゃんってさ」
「おいっ!それはどういう意味だ!?」
翔の言葉を欠片ほど信じようとしない輝。
それに対し深淵が荒々しく聞く。
「正反対過ぎるよ。二人じゃさ」
正反対。
確かにその通りだと思う。
翔は、例えるなら光。
底抜けに明るくて、誰よりも一生懸命で、誰かが困っているなら迷わず手を差し伸べてくれる人。
対して私は、例えるなら闇。
無表情で、無関心で、人の輪に入ることが苦手。
輝の言う通り。
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