☆ミルクの時間☆

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「く…苦しい(笑)」 母さんが笑いながらチャリを 走らせる 「止まれっ!!」 母さんは無視して チャリを走らせる そして母さんはトラックの 存在に気づいていない 「止まれって言いよるやろ~が!!」 自分の出せる精一杯の 声で母さんの耳元に叫んだ さすがにビビった母さんは自転車を止めた瞬間 わずかギリギリで トラックが母さんの横を 通って行った。 「ハアッハアッ」 気がついたら俺は 全身汗だらけになっていた 「きおつけろよ、母さんは今日この日に交通事故で死んでいたんやぞ。 なのにお前はゲラゲラ笑いながら先に進みやがってよ、もしあれで死んでいたらどうやって俺に責任取ってたんだ!!」 「善信…」 「大体母さん天然過ぎるんだよ。 親父から聞いたけど 母さん俺に最初からブリーフパンツ買って来たんだよな。 他にも親父にせっかく作ってやった弁当を親父が仕事休みの時にも作ったりよ。 しまいにはトイレに行って俺を置いて出て行ったりしたらしいじゃねえか。 でもそんな母さんを親父は大好きやったんやぞ!! 親父は俺が17歳になった あん時でさえ 母さんが無くなった 話になると泣いていた。 お前はもう少しでまた 同じ過ちを繰り返す所だったんや。」 気がつくと俺は 涙がボロボロ出てきて 止まらなかった 体中が暑くて 久しぶりにこんな大声をだしたせいで声がガラガラだ 母さんはただただごめんなさいを言ってばっかりだ。 でも一つ言える事は 母さんを助けれて 本当に良かった…
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