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少女「え……?」
少女は驚いたように少年の手を見た。
少年「俺のところに来い。この世界での生き方と剣の使い方を教えてやる」
少年は少女にそう言って笑って見せた。
少女「…私を殺さなくて……いいの……?」
少年「誤魔化し方ならたくさんある。なんたってこの世は嘘つきだらけなんだからな……」
少年は少女の問いに即答した。
少年「余計な事は考えず自分のしたい事をしな」
少女「………………」
少女は、迷いながらも緩慢な動きで少年の手を握った。
少年「よし、じゃー行くとするか、俺の住み家に」
少年はうれしそうにしながらそう言った。
少年「そういやさ、お前名前はなんていうんだ?」
少年は思い出したように少女に聞いた。
少女「……シェイル・メサイア……」
少年「シェイルか……これからよろしくな」
少年は少女、シェイルの手を引き、自分が立つと一緒に立たせた。
しかし、シェイルは傷が痛むのかすぐに地面に座ってしまった。
少年「おい、大丈夫か?そういや、やり合ったんだったっけ?仕方ねーな。」
そう言って、少年は座っていたシェイルに背を向けた。
元々怪我をして弱っていたのか背中を向けると倒れるように寄りかかってきた。
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