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アークは、シェイルを背負いながら港町を離れ、ある家に向かいドアを叩いた。
アーク「おーい、メイリン、起きてるだろー。ちょっと開けてくれー!」
アークはそう、言いながら、ドアを叩いてると……
少女「うっさい!今、何時だと思ってんだ、バカ!」
アーク「おわっ」
勢いよくドアが開くと同時に出てきたのはアークと同じくらいの背丈で、茶髪のショートカット、少し釣り目の少女だった。
アークは少女が開けたドアをギリギリで避けて話しかけた。
アーク「危ないだろーが、メイリン!当たったらどうすんだよ!」
メイリン「夜中にでかい声を出すほうが悪い!」
そう言っている本人の声もでかいのだが、どうやらアークの知り合いのようだ。
アーク「あ~、悪かった。謝るから、中に入れてくれ。けが人背負ってるんだ」
メイリン「けが人?」
アークがめんどくさそうに謝りって、シェイル(けが人)がいることを言うとメイリンはアークの背中を覗き込み、慌て始めた。
メイリン「ちょっ、大変じゃない!すぐに治療道具持ってくるから、ソファーに寝かせておいて!」
そう言うとメイリンは家の奥に行ってしまった。治療道具を取りに行くのだろう。
アークは言われたとうり、家の中に入り、リビングにある大きめのソファーにシェイルを寝かせた。
アーク「よく寝てんな~、マジで死んでるみてー」
アークは寝かしたシェイルの顔を見ながらそう呟いた。
しばらくすると、足音が聞こえてきた。
メイリン「ほーい、治療するからどいててー。つーか、何で私が治療してんだろ……」
アーク「しゃーねーだろ、そいつ女だし、俺がする訳にに行かないし」
そんなたわいもない話をしながら、シェイルの治療は進んでいった。
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