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朝になり、真っ当に生きている人は起きて活動している昼近くの時間……
アーク「Zzz……」
アークはいまだに寝ていた……
そして、アークの寄りかかっているソファーでは、
シェイル「んん……」
シェイルが起き始めていた。少し顔を振って眠気を飛ばし、体を伸ばして、辺りを見回した。
シェイル「……ここは何処?」
自分のいた路地裏でない事に気が付き、少し警戒を強め、そばにアークがいるのを見つけた
シェイル(あぁ、そうか。この人に付いていくことにしたんだっけ)
そうして、昨日の事を思い出していると、部屋の外から足音がした。
シェイルは、急いで自分の寝ていたソファーの後ろに隠れ、警戒心を強めた。
メイリン「アーク、あの子起きたー?」
メイリンがそう言いながら部屋に入ってくると、二つのことにきずく。
一つは、夜中に押し掛けてきた知り合いがまだ気持ちよさそうに眠っていること。
もう一つは、その知り合いが連れてきた、なぜか大けがをしていた少女がいなくなっていること。
メイリン「あれ?どこに行ったんだろ?ねぇ、ちょっとアーク、あの子が……」
メイリンがソファーに近づきアークを起こして聞こうとした時、不意に首が締まった。
メイリン「がっ……はっ……」
シェイル「…………」
アークに視線が向いた瞬間シェイルがメイリンの後ろに回り込み首を腕で絞め、両足で腹を挟み込んだのである。
格好としては、メイリンがシェイルをしょっているような状況である。
―――ギリギリ―――
首の締まる力は強くなっていく。
シェイルにとっては路地裏で長く暮し、殺し殺されの世界に居たために反射的に、顔の知らないメイリンに襲いかかったのだろう。
しかし、メイリンも殺される訳にはいかない……
メイリン「くっ……ふっ!」
シェイル「!!」
いきなりメイリンの体が燃え上がり始め、その熱さにシェイルは驚き、すぐにメイリンから離れた。
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