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メイリン「かはっ…ゲホッゲホッ……」
メイリンはすぐに肺に空気を入れるようにむせた。そして、首を絞めたシェイルを睨みつけた。
メイリン「まさか、治療してあげた子に殺されかけるとは思いもよらなかったよ。少し礼儀を教えてあげる……」
シェイル「…………」
メイリンはそう言うと手に炎を宿した。
そして……
メイリン『我が手に宿りし汝らに命ず 我が障害を灰塵とかせ
炎陣・滅狼牙』
そうして、手に宿した炎をシェイルに向けて飛ばした!
飛ばした炎は三つに分かれ、狼のような形をして、シェイルに襲いかかった!
シェイルは襲ってくる炎の狼を避け、地面に手をついた。
シェイル『天から降りし鎖はその障害全てを戒める』
メイリン「逃げられると思わないでよね!」
シェイルが避けた狼は向きを変え再びシェイルに襲いかかった。
シェイル『天鎖縛雷の陣』
シェイルは静かにADを唱えると、床についていた手を中心に幾つもの細い雷が広がり始め、シェイルに襲いかかろうとした狼を縄で結ぶように締め上げた。そして……
シェイル「……消えて」
そう言った瞬間、雷が強く光り、狼たちは跡形もなく消え去った……
メイリン「へぇ、結構できるんだ。おもしろいね。『炎よ 今一度神々の姿を写し具現せよ ドラゴンフレア』」
シェイル「!!『雷神よ 汝が持ちし槍を我が手に 雷鳴ノ轟』」
自分のADが消された事に驚きつつも、メイリンは次の手を用意する。
それを見たシェイルも、相手を、敵を倒すために唱えた。
そして、互いが唱え終わると、メイリンの前には、幾何学模様の円ができ、その中心に炎が集まり、竜の形をして飛び出した。
シェイルの方は、片手を上げ、そこに雷で出来た直槍が出現し、それを投げた。
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