ウォール歴297年       風と雷の出会い

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メイリン「かはっ…ゲホッゲホッ……」 メイリンはすぐに肺に空気を入れるようにむせた。そして、首を絞めたシェイルを睨みつけた。 メイリン「まさか、治療してあげた子に殺されかけるとは思いもよらなかったよ。少し礼儀を教えてあげる……」 シェイル「…………」 メイリンはそう言うと手に炎を宿した。 そして…… メイリン『我が手に宿りし汝らに命ず 我が障害を灰塵とかせ    炎陣・滅狼牙』 そうして、手に宿した炎をシェイルに向けて飛ばした! 飛ばした炎は三つに分かれ、狼のような形をして、シェイルに襲いかかった! シェイルは襲ってくる炎の狼を避け、地面に手をついた。 シェイル『天から降りし鎖はその障害全てを戒める』 メイリン「逃げられると思わないでよね!」 シェイルが避けた狼は向きを変え再びシェイルに襲いかかった。 シェイル『天鎖縛雷の陣』 シェイルは静かにADを唱えると、床についていた手を中心に幾つもの細い雷が広がり始め、シェイルに襲いかかろうとした狼を縄で結ぶように締め上げた。そして…… シェイル「……消えて」 そう言った瞬間、雷が強く光り、狼たちは跡形もなく消え去った…… メイリン「へぇ、結構できるんだ。おもしろいね。『炎よ 今一度神々の姿を写し具現せよ ドラゴンフレア』」 シェイル「!!『雷神よ 汝が持ちし槍を我が手に 雷鳴ノ轟』」 自分のADが消された事に驚きつつも、メイリンは次の手を用意する。 それを見たシェイルも、相手を、敵を倒すために唱えた。 そして、互いが唱え終わると、メイリンの前には、幾何学模様の円ができ、その中心に炎が集まり、竜の形をして飛び出した。 シェイルの方は、片手を上げ、そこに雷で出来た直槍が出現し、それを投げた。   
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