ウォール歴297年       風と雷の出会い

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アークはそう言って、乱暴に撫でたことを謝り、メイリンの方にシェイルの体を押した。 アーク「ともかく、そいつ(メイリン)は敵じゃねーから従っとけ」 シェイル「……」 メイリン「なんで私が……」 アークの言葉にシェイルはうなずいて、メイリンは不平をもらした。 アーク「しゃーねーだろ?多分、風呂のことなんか知らねーだろーし、俺が一緒に入る訳にもいかねーし、そうなるとお前しかいねーじゃん」 メイリン「それは……そうだけどさー」 アークはメイリンの不平に難なく答え、メイリンはアークが言っている事が正論なので言い返すことができなかった。 最終的に、メイリンが渋々納得する形で話は終わり、シェイルと共に浴室に消えていった。 アーク「ふぅ~、さてこれからあいつに常識と、武術と、話術と……あ~、後何教えりゃいいんだ?」 アークがシェイルをこれからどうするかをしばらく考えていると、部屋にメイリンが入ってきた。 顔を引きつらせて…… アーク「………どうかしたのか?顔がすごい事になってるぞ」 メイリンの顔を見て戸惑いながら聞いてみた。 メイリン「顔がすごいってどういうことよ……まぁ、それは置いといて、なんかすごい事になった」 アーク「すごい事?」 アークは、メイリンの言葉を渋い顔で聞き返した。 メイリンは、見ればわかる、と言い金色の何かを引っ張ってきた。
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