跡書《あとがき》

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これは私が黄色ノ国の少女に聞いたものをそのまま書いたものにございます。 この物語は私の生きてきた軌跡であり、傷跡と呼べるでしょう。 ですから、ここを私の《跡書》といたします。 私の役目は真実を記すことです。 例えそれが誰にも知られず終わろうとも、命の終わりまで。 それが彼への弔いと謝罪になると信じて。 暮化露歴1756年4月6日 《黄色ノ王国》王女  リン
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