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「う、海!僕から見える海、綺麗です。」
取り敢えず何の確認もしないでそれだけ言って、ため息をついた。
「え…、あ、はあ」
明らかに動揺した女の子の声が電話越しに聞こえると、一気に不安が押し寄せた。
もしかして、本当に何かの間違いだったんじゃないか。
僕は頭が真っ白になって、どちらから電話を切る訳でも無く、短いけど長すぎる沈黙が続いた。
「…海…、あ。…手紙…!」
電話の向こうで、何か思い出した声がした。
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