名のない手紙

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店の開店時間になると、お昼をピークに客の出入りが激しくなる。 それ以降になると、穏やかな営業が閉店まで続く。 何故かこの日はずっと上の空で手紙を気にしていた。 閉店時間を回り後片付けを終えると、カウンターに腰をかけて少しだけ晩酌。 今朝の手紙を見つめ、ため息をつく。 自分が何に囚われて何を思っているのかさえ整理つかず、取り敢えず手紙の差出人の事を考えた。 一体、何を思って手紙を流したのか。 ,
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