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最近は、忙しくその喫茶店にも足が遠のいていた。
そういえば、あのハンカチ、何処に置いたっけ・・・
彼の背中を目で追いながら、ハンカチの行方を思い出そうとした。
思い出そうとして、ふと足を止めたとき
脇から出てきた自転車が目の前を通り過ぎた。
彼の姿が一瞬自転車の陰に隠れ、自転車がいなくなったあとには彼の姿も消えていた。
どこかの角を曲がったか、
それとも建物に入ったのか。
私は、彼を見失ってしまった。
私は、あきらめて、自宅の方へ足を向けた。
道を戻りながら、
あの喫茶店に久しぶりに行ってみようかと思った。
あの甘さのちょうどいいカフェラテが
飲みたくなってしまった。
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