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こんなに何も考えずにしゃべったのはいつぶりだろう。
しかも、見ず知らずの人に。
・・・・・まったく知らない人だから、
かもしれない。
自分は人との会話があまり得意じゃない。
余計なことが頭をめぐり
言いたいことを満足に言えたためしがない。
しかし、彼には人と対面するとき特有の緊張感を感じなかった。
彼自身にそういう気質があるのかもしれない。
・・・また会うときがあるだろうか。
いや、会わないだろう。
この道はもう通わない。
今日は、学校に通う最後の日。
「くす・・・」
彼の幼く笑った顔を思い出すと、
少し心が動いた。
そして、
その顔にもう一言
言いたくなる。
「あほ面」
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