ある日の日常

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がつがつ、がつがつ、がつがつがつ、がつがつがつがつがつ。 (がつがつ、がつがつ・・・さっきから) そこで俺は惨状を改めて目をやる。 (冷蔵庫が・・・・・ほとんど空だっ) 「ちょっ、おまっ、いい加減食うのやめろ!?」 少女は目だけを俺に向けて言う。 「やだ」 「ふざけんなっ、食事代も馬鹿になんねーんだぞ!!冷蔵庫も閉めろ!電気代が!!」 「やーだ」 「てめっ、食った分弁償しろよっ!?」 「お金もって無いもん」 「俺ら、無一文っす・・・」 「!?ならなおさら食うのやめろよ!?」 俺は、少女の両手をつかんで冷蔵庫から引き離そうとした。 しかし、少女は離れない。 じたばたと思いっきり暴れる。 (チカラ強っ、こいつも実は獣なんじゃないのか!?)
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