‐桜ト月‐

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「…そろそろ、かな?」 少しおばさん臭いけど、よっこいしょと呟く。 「‥あれ?」 高い丘にある小さなお墓、近くには立派な桜の木が立っている静かな場所。 姉のお墓には菊の花が飾ってあった。 「‥誰が、置いて行ったのかしら?」 「君は‥ッ?」 突然後ろから声をかけられて弾かれる様に振り向く 「私は‥華世と申します。あの、貴方は?」 髪を上に束ねて居る、キリッとした方。 相手は小さく息を呑んだのが分かる、少し顔が赤いのは気のせいかしら? 「私は‥私は、沖田総司‥とても綺麗になったのですね」 「えっ‥?あ、あの私‥」 どこかでお会いした事あったのかしら? 嫌だわ、私ったら失礼な事しちゃった‥
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