〇俺、ここでやってけるかな?

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「可愛いって言うな!」 男が可愛いって言われて嬉しいもんか!! 「そういう所が可愛いんだよ先生♪」 「う.うるさい!もうこの話は終了!出席番号一番から自己紹介して」 もう聞きたくないんだ! 可愛くないし 名簿はあるけど顔と名前が一致しないから自己紹介してもらお… 俺がそう言ったのでと一番から順番に自己紹介してくれている。 そういえば野乃原君がいないような…このクラスだよな? そう思い、名簿を見てみると『野乃原 水樹』というのが見えた。 あれ?このクラスじゃん? でもいないよなぁ… そんなことを考えていると不意に教室のドアが開き、誰かが入ってきた。その人は、 「遅れてすみませ~ん」 とふざけたように言い、前を見ずに自分の席らしき場所に座った。 あっ野乃原君じゃん! どうやら野乃原君はまだ俺に気付いてないみたいだ… 窓の外を見てるし 「野乃原君?遅刻しちゃダメだよ」 さっきとは態度が全く違う野乃原君に話しかけてみた。 「あ?はいはいすみませ…」 どうでもいいように返事を返す野乃原君だが俺を見た瞬間固まってしまった。 ん?どうしたんだ? 心配になり野乃原の席の前に来てみた。 「野乃原君?」 「真琴……先生」 ん?今一瞬呼び捨てだったよな? .
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