†魔法をかけられて†

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 会社へ行くとき時間があると、僕はいつもこの店に立ち寄る。  駅前にあるせいか学生や主婦に年配の方、僕のような社会人など実に様々な人が訪れる。  男のくせに少々甘党の気がある僕は、ひとつのドーナツとカフェオレを買って壁側のカウンター席に座る。昔から隣か背中に壁がある方が、どうも落ち着くのだ。  実を言うと、カウンター席に座るのが好きなのだ。  このカウンター席は大通りに面しており、この店のように色々な人の往来がある。  時間帯によって人の通りは変わってくると思うのだが、何せ僕は朝の時間しか来ないためこの時間帯の人の移りしか知らない。
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