87人が本棚に入れています
本棚に追加
ジッとして居てもしょうがないので、前に直進してみることにした。
一応道らしき道はあるのでそこをヨタヨタと進み始める。
「つか、ローラースケーターなら普通後くらい残ってるもんじゃねーのか?」
俺は立ち止まり、今来た道を振り返ってみる。
後ろにはローラースケーターの後がちゃんとある。
ココまで来たのは確実なよう。
でも、前にはそんな後は一つも残ってはいなかった。
「………どーゆーこと?」
いや~な予感が恐ろしいくらいする。
遭難した事へのショック以上に強い。
「もしかして、ゆうれ…」
ガチャッ、ゴチッ!
「オマエ僕の後つけてたろ」
何かが後ろで鳴った後、高頭部に固い物が押し付けられた。
そのすぐ後に、少しばかり高い声が聞こえる。
……ほらな。俺の嫌な予感、ビンゴ。
.
最初のコメントを投稿しよう!