I am Alice.

5/10
前へ
/22ページ
次へ
ジッとして居てもしょうがないので、前に直進してみることにした。 一応道らしき道はあるのでそこをヨタヨタと進み始める。 「つか、ローラースケーターなら普通後くらい残ってるもんじゃねーのか?」 俺は立ち止まり、今来た道を振り返ってみる。 後ろにはローラースケーターの後がちゃんとある。 ココまで来たのは確実なよう。 でも、前にはそんな後は一つも残ってはいなかった。 「………どーゆーこと?」 いや~な予感が恐ろしいくらいする。 遭難した事へのショック以上に強い。 「もしかして、ゆうれ…」 ガチャッ、ゴチッ! 「オマエ僕の後つけてたろ」 何かが後ろで鳴った後、高頭部に固い物が押し付けられた。 そのすぐ後に、少しばかり高い声が聞こえる。 ……ほらな。俺の嫌な予感、ビンゴ。 .
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

87人が本棚に入れています
本棚に追加