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突然拳銃が頭から離される。
今まで強い力で押し付けられていた高頭部が酷く痛い。
でも俺が先に気になったのは、明らかに変わった雰囲気だ。
刺々しくて、確実に苛立ちを含んだ雰囲気が、急に驚愕を含んだ雰囲気に変わった。
……なんで?
痛む頭を片手で擦りながら、ゆっくりと後ろに振り向いた。
「……ありす」
「え…あの、なに?」
振り返れば、雰囲気と同じ様に驚いた様子の兎耳の餓鬼がいた。
この際呼び捨てだとかは、もう無視しよう。
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