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白い猫の獣のような姿をしているが、大きさは俺なんかを遥かに凌駕する。
尻尾は犬のようにふさふさしており、気安く触れてほしくないらしい。切れ長の黒耀石の瞳を持ち、顔には不思議な紋様が描かれていた。
そして、首には大小三つの鈴が付いた数珠が下げられている。
こいつは元々、俺の先祖が封じ込めた獣だったのだが、ふとした拍子と偶然が重なって関係としては俺の配下となってしまったのだ。
俺はそんな風には思ってないし、こいつもこうなってしまったことを快く思っていない。
が。
何だかんだで、こうして互いに側にいるのも事実なのだ。
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