新たな扉が開く時

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琉斗は黙り込み、暫くすると舌打ちと共に『…解ったよ』と呟く。 巖「…チビ先輩、琉斗先輩どうかしたんかな?何か…」 「か、考え過ぎだって!きっと裕真と零が居ないからストレス発散出来てないだけだよ」 巖「そ…っか…、だよな!」 巖樹はパァーッと明るくなる。 こう言う時ムードメーカーの裕真と零が居てくれたら…って、つくづくそう思うよ。 居るだけでその場の空気が上下にも変わる、蓮兄と似た単細胞な性格の――神崎 裕真。 そして、裕真をからかうのが生き甲斐であり、女たらしな大阪育ちの――藤堂 零。 2人はあたしの親父が運営する会社…それも本部に就職を決めた為、先週から仕事が始まった。だから今日の集まりに2人の姿は無い。 巖「…でも確かに、仕事だから裕真と零さんには中々会えなくなんのかな?」 「んー…そうでも無いんじゃない?あの科は仕事がバンバン入る訳じゃないし意外にも地味な仕事ばっかで2人は飽きてすぐにでもサボるだろうから」 すると巖樹はまたまた笑顔へと変わる。 ……巖樹のミーハーさは、生ハンパなものじゃないね; .
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