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「ごきげんよう」
「ごきげんよう、皆さん」
――…って何じゃそりゃ!??
あれから日は経ち、迎える今日は私立の女子校への編入初日。
門を潜ったあたしは呆然と佇む。
女子校って、こんな感じな訳!?普通『ごきげんよう』なんて挨拶は何処かの金持ち学校なんかが使う言葉じゃない訳?
あたしは更にむむむと考え込む。
だって麗奈も何処か気品はあった…けど、こういう言葉遣いは無かったはず。
あたしもこれを言うのか、なんて考えていると後ろから誰かに肩を叩かれる。
何の躊躇いも無く、後ろへ振り返る――と、そこに居たのは
「…れ、麗奈…!」
麗「え、ええ。貴方、姫咲さんよね?私は櫻宮 麗奈。貴方と同じクラスで委員長をしていますの」
胸板に手を当て、何処か自信に溢れた自己紹介を麗奈はする。
懐かしいー!あの時とかは頭にくる事あったけど、今にして思えば良い思い出だよ!
麗「先生に頼まれて迎えに来ましたの…と言う訳で早速職員室へと行きますわよ?」
有無を言わ無い彼女の発言に、少し口元が緩みながら後を追う。
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