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麗「ええ、真ん中に小さな子が居るのが解るかしら?」
そう言われ下をよーく覗き込む。
「んー…あ!あの、全体的に日本人形みたいな子?」
どうやら当たりらしく、頷くと再び歩きだしながら話を始める。
麗「親が政治家だって噂よ。そして、それを使って彼女は常に独壇場…と言うのかしら?気に入ったものは自分1人のもの、気に入らないものは直ぐに排除がモットーみたいになっているのよ」
あたしは麗奈の言葉に、少しだけ鳥肌が立ったのを感じる。
麗「―…凛?私の話をちゃんと聞いていますの?」
「き、聞いてる聞いてる;!…でも、どうして私にそこまで話す気になった訳?」
深い意味は無く、ただ何と無くで聞いてみた言葉に当の本人は顔を一気に赤らめる。
「ぇ…ちょっ、麗奈;!?」
麗「わ、私にも解らないですけど貴方とは…何だか似たものを感じて…そ、それだけよ!?」
はっはーん。漫画で有りがちの、いわゆるお嬢様はツンデレ…みたいなタイプかな?
麗奈はまだ『決して他意は無いんですのよ!』なんて言ってるけど、一番最初に言ってた言葉とその態度は本物だと思うから――…麗奈とは友達になれそう!
思わず口元を緩ませ、麗奈の隣に並んで歩いていく。
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