男子校から女子校へ

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「何、俺等が居るってのに無視して帰ろうとしてんだよ。バーカ」 振り返ら無くても声の主が解る。 「…り、琉斗…何で?此処に来たくなかったんじゃない訳?」 そう、それは愛しき人の声。此処には『行くな』と意味深な言葉を吐いた、彼だ。 琉「……俺、言ったか?んな事」 いや、確かに言ってはいない――が、この間の行動、言動の1つ1つが此処に関わりたく無いと物語っていたから。 チラッと、覗き見る様に視線を向けると琉斗はフッと微笑む。 ――あ、やばい。 「じゃ!あたしはこれで;!」 あたしは手を挙げ、帰ろうとするもそれは阻まれてしまう。 琉「だから言ってんだろうが、逃がすかよ。大体、俺等がお前を迎えに来たのは解ってんだろ?―来いよ」 反論する暇も無く、強引に腕を引っ張り、駿と巌樹は逃がさない様にサイドを歩く。 駿「烙と聖也はこの時期に抜けるのは厳しいらしくてな…終わり次第来るって」 巌「んで、その前に暇な俺等はチビ先輩の迎えに来たっつう訳!」 もう何をどう言ってフォローしても、麗奈や沢山の子達に見られちゃった訳だし弁解は無駄かな…。 .
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