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琉「…んな顔背けて、もう一回キスされたいのか?」
「な、違っ!?だ、第一さっきのは、ほっぺn「バーカ」
琉斗はあたしの言葉を遮ると、頭をワシワシと豪快に撫でる。
琉「――話があんだ、凛」
―――――
まだ先程の嵐の様な出来事に皆、動揺を隠せずにざわついている中、溜息を小さくつくとパンパンと手を叩いて口を開く。
麗「いくらファンクラブと言っても、彼等の大事な人を傷付けて良い事なんて有りませんわ。それは昨年に皆、充分理解したはずよ。…良いですわね!?」
その後、まだざわつく者も麗奈の言葉に渋々納得する。
麗「さ、他の方々に迷惑になりますからさっさと帰る支度をなさって帰りますわよ!」
鞄がまだ教室にある麗奈や何名かは再び校舎に戻る――と、ふと何処からか強い視線を感じる。
麗「(何故…何故あの子が見ているのかしら?―…篠岡 千鶴)」
千鶴はただ1人、2階の窓から校門での出来事を眺めていた。
その人形の様な顔立ちは酷く歪み、瞳は冷たく、そして妖しく輝いていた。
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