新たな扉が開く時

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あたしはクローゼットを勢いよく開け、目にしたのは――… 「…せ、セーラー服…?」 開いた口が閉まらない。 いや、だって考えてもみなよ。何でセーラー服があるの?第一学ランは何処に…と、そこであたしは気付く。 「まさか…あたしに今度は女子校に行けだなんて言わないよね?」 暫くの沈黙後、蓮兄は口を開く。 蓮「ピーンポーン!大成功だ。親父から今度は女子校に行く様に手紙と制服とその他諸々が来てな」 「相変わらず勝手な親父め!大体今度は何で女子校!?」 蓮「忍耐力、精神力は充分付いた頃だろうから今度は女子校で社交性、女性らしさを磨いて来いとの事だぞ」 あたしは肩を下ろす。 そりゃ蓮兄はもう"理事長"って言う職に就いてるから、将来継ぐ可能性のあるあたしを鍛えようって言うのは頷けるよ? …――だからって! 「何でこういきなりな訳!?大体あたし編入試験だっt「受けたぞ」 「………はい?」 再度聞き直すあたしに、蓮兄も同じ様に答える。 蓮「だから、受けたぞ、編入試験」 .
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