新たな扉が開く時

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烙「……麗奈って、あのファンクラブがどうたらこうたら…って奴だっけ?」 あたしに飲み物を手渡しながら、そう尋ねてきたのは――瀬崎 烙。見た目とは裏腹に意外とヘタレ+マイペースな生徒会長。 本日はあたしの家では無く、烙の家に集まってあたしの話を聞いて貰っている。 「そうそう!麗奈が会長の」 聖「…ああ、そう言えば確か、その時の事がきっかけで凛さんと出会ったんでしたね」 聞いてて少し恥ずかしい様な台詞を吐いたのは――矢島 聖也。爽やかな顔して多分一番腹黒い考えの持ち主。 「いや、うん。そうっちゃそうなんだけど聖也…改めて言わないでよ;」 聖「あの時は驚きましたよ。向かった先には手加減を知らないのか、うずくまる他校生を更に殴る人が居たもんですから」 あたしは苦笑いで応える。 巖「そういや俺がチビ先輩と初めて会った時も、喧嘩だったよな!確か俺が絡まれてたの助けようとして」 そう言って、あたしに更に追い撃ちを掛けたのは――桐生 巖樹。年下の割に遠慮無しのミーハー…いや、最早信者と言っても良い程の族好き。 …てか絶対話ズレてるって;! .
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