逃走

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既に、フロント硝子は前方すら、ろくに確認できないほどに血で汚れていた。 ワイパーをかければ良いのだが運転席の浅田は使う気配が無い。 むしろ視界が悪い状況を楽しんでいるようだ。 商店街を突っ切り狭い横路へと車を走らせると僕たちは車を乗り捨て逃走した。
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