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「じゃあ、あれは?」
僕の指さす先には1台の車があった。
「あれか、うん、良いね。」
相変わらず外は、"茹だる様な"暑さだ……
頭がおかしくなりそうな程に……
お互いに了解したこともあり僕たちは車に近づいて行った。
中にはカップルだろうか?若い男女が乗っている。
浅田が運転席側の窓を軽く叩く。
運転席に座っている男は無防備にもパワーウィンドーの窓を開けた。
その瞬間 待ってました!と言わんばかりに、開いた窓から男の髪をわしづかみにすると首だけを窓の外に出させた。
そして、あらかじめ装備していたハンマーを後頭部めがけ降り下ろす。
聞いたことも無いような鈍い音と共に血飛沫が舞った。
鮮明な緋――――…
返り血を浴びながら浅田は楽しそうに、…後頭部を殴打する。
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