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「くっそー!何で俺まで巻き込まれなきゃならないんだよー」
学園都市に住む一人の少年斬裂 刃は七人くらいの不良達に、表通りと裏路地を行き来し、逃げながら叫ぶ。
表通りには人がよく歩いており、それらを掻き分け、道をのんびりと歩く子猫を蹴散らすようにどかして、息を途切れさせながら走る。
誰かとぶつかりそうなんて考えていない
斬裂は足に自信があるのだが、流石の斬裂も疲れ始めている。
因みに今もう一人となりに一緒に走っている奴がいる訳だがコイツの名前は哀川 正和
全く整えていないボサボサとした髪に、組み合わせとセンスの悪いクシャクシャとなった上下の服を着ている。
斬裂と哀川は一年前から知り合い、あれからなんやかんやで仲良くなったわけだが、今日ほどムカつくと思った事は無かった。
今コイツのせいで斬裂は追い掛けられている。
元はと言えばコイツが少し挑発されたからと言って喧嘩を打ったからこうなったのだ。
それを斬裂が止めなかったら更に大変な事になっていた
「元はと言えばあんな簡単な挑発で喧嘩を売るからこうなるの!」
斬裂がそう言うと哀川はてへっ🎵とでも言いたそうな顔で笑いながら
「いや~、ちょっとムカついてやっちゃったーあはは」
「あははじゃねーよもう!お前のせいでこうなったんだよッ!責任持ってアイツらどうにかしろ!」
斬裂がそう言うとやたら面倒くさそうに
「え~、お前の方が良いの持ってんだからお前がやれば良いじゃん」
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