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今回の事件は、私から香野に依頼するような形になった。
香野は、この事件に興味をもったのか、快く首を縦にふってくれた。
私、高田は刑事をしている。
刑事をしていると、まれに不思議な奇妙な、事件と呼んでいいのかどうか迷うような事で警察署に来る人が、まれにいるのだ。
今回は、その類の話しである。
事の発端は3日前であった。
私が警察署で待機していた時に、一人の老人が私に話しかけてきた。
歳は70をこえたくらいだろうか?シワだらけの顔をもっとシワくしゃにして、笑顔を作って老人が話しかけてきた。
「ちと、相談したい事があるんだがね」
歳のわりには、はっきりとした口調で話す。そう言えば背筋もいいし、がたいも悪くない。
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