風鈴

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おれはとりあえず家へ帰ることにした。 授業を途中で抜け出したのなんて初めてで、なんだか気持ちがいい。 クラスの人たちが驚いてたのもなんだか気持ちいい。 先生は俺が校門から出るまで俺を呼んでたけど 追いかけて来はしなかった。 ほおら、学校なんてこんなもんさ 俺は旅にでる。学校休んで、旅にでる。 たまにはいいだろ? 金はある。俺はこう見えても金持ちの家に生まれたんだ っていうのは嘘で、高校に入ってからバイトしてためた金を全て取ってあるんだ。 もとはこの先バイクを買う時のために取っておいたんだけど バイクなぞ俺の人生において今や重要ではない。 なんてことを考えていたら家に着いた。 さあ、準備をして母に旅立ちの挨拶をしたあと、出かけよう。
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