風鈴

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制服を脱いで、とりあえず着替えた。鞄の中には地図と携帯、財布だけ。 母は買い物に行ったらしくいなかった。 俺は置き書きをおいて家を出た。 「絶対帰ってくるからしばしの自由をください ヒロシ」 そう、ここに来て明かそう。俺の名はヒロシだ。 そしてさよならだ、マイホーム! ドラマならここでオープニングが始まりそうな、そんな調子で俺は軽快にステップを踏み込んだ! 目の前に、母がいた。 「あんた、なにやってんの!」 ドラマのような展開は、あっという間に幕を閉じた。
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