†第2夜† 光りを目指して

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    光りを無くした…   私たちを照らす光りを。  新しい光りを…   見つけられるだろうか… 「乃依…帰ろうか。」  医務室で目を覚ました乃依に涙ぐむ姉の姿が見えた。 「…うん。」  姉の泪を見て…改めて愛する両親の“死”を理解した。  姉と手を繋いで帰宅する。 「乃依…明日、葬儀屋さんが来てくれるから。」  家に帰ると綉舳は、乃依に声をかけながら紅茶をいれる。 「乃依、紅茶いれたわ。ちょっと…身体温めてから休んだら。」  綉舳は、言ってリビングに振り向く。   
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