†第2夜† 光りを目指して

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    綉舳は、妹の青い顔の寝顔を見つめて囁いた。 両親に甘えていた妹にとって両親の突然の“死”は、受け入れるのが辛くて堪らないモノだった。 「乃依…頑張ろうね。お姉ちゃん…傍に居るからね。」  綉舳は、言って電気を点けっぱなしで妹の横に寝転がり抱きしめて2人で眠った。 「…お父さん……お母さん…」  乃依は、泪を流して姉の胸に抱き着く。 綉舳は、寝入っていたが妹のすがる手を感じて優しく抱きしめ背中を撫でて寝かし付ける。  乃依は、温かい姉と両親の香に包まれて至福の時間を過ごす。   
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