†第2夜† 光りを目指して

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   「うん…。」  乃依は、ようやく頷いて立ち上がった。 「さぁ、帰ろう。」  二人でタクシーに乗る。  タクシー運転手は、骨箱を持つ姉妹を見て色々悟った。 「お腹すいたね、何食べようか? お父さんとお母さんもゆっくりうちでご飯食べたいよね。」  明るく話す姉の声が哀しかった。  タクシーの運転手も泪ぐんでいるようだった。 「お父さん……お母さん…」  乃依は、骨箱を抱きしめて声も上げずに泪を流した。 「よしよし、イイ子ね。」 『よしよし、イイ子ね。乃依。』   
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