†第1夜† 運命の殺人事件

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    舳菜は、聞いた。 「“縛る”? 言ったろう…お前が俺を“縛って”いると……」 「違う…私は、縛ってない! 私は、あなたを愛せない。だから……あなたから離れたのに。」  舳菜は、小さく言った。 「今度は、“何を”奪いに来たんだ?」  男は、にっこり笑って聞いてくる。 「“奪う?” あなたが私から奪ったのよ!」  舳菜は、叫んだ。 「交渉決裂だな。お引き取りを。」  冷たい瞳を向けられた。 「お引き取りを。」 「あなたには、いつか天罰が……」   
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